odol Live 感想 12/1

odolのライブに行った。

これが本当に良かった。ただそれだけを伝えたい。
なんというかLIVEの感想というより、odolというバンドが如何に良いかという話になっちゃうんですけど、誰も見ないだろうし書きたい事を書きます。


まずは一曲。アンコールにて披露されました。

https://youtu.be/DiXT1PbBZwU

odol/生活
良いですよね。歌詞からも題名の「生活」というワードからも伝わってくる素直さ。

バンドって売れる為にやるもんだと思うし、好きなバンドにはやっぱ売れて欲しい。けど「自分たちのやりたい音楽=売れる音楽」とはいかないのが現実なわけで。皆、その狭間で揺れながら、試行錯誤していった結果、奇を衒うような歌詞にしたり、分かりやすく消費される曲に終始してしまう。そんなことが多々あると思っています。

そんな中でこの曲は異彩を放っている。

歌詞を読んでほしい。


「手紙の中身に君なりの個性があって
並べたその文字に見惚れた
君の住む街に四月の花が咲いて
黒く染めた髪が舞う季節を数えた」


素晴らしい。歌詞とはこうあるべきだと思う。

椎名林檎やteto小池のように、強烈なワードセンスで圧倒するような歌詞も好きです。好きだけど、やはりこういった日本語独特の憂いを宿した歌詞も好き。この曲の歌詞はいくらでも解釈のしようがある。なんなら意味なんかよくわからなくても良いんです。少なくとも自分はそう思っています。メロディと共に歌になった時、意味のわからなかった歌詞が初めて意味を持つ。自分の中で。エゴスティックに。そんな歌詞の普遍性をミゾベリョウが紡ぐ言葉は持っている。あえて余白を残す事で聴き手に自由を与える。

さらにミゾベリョウはボーカリストとしても良い。高音だけど決して突き抜けるような感覚ではなく、もがき苦しむような曇った高音。物静かなMCも印象深かった。全てが作用してバンド全体に憂いを与える。良い意味での憂いを。

メンバーが6人と多いのに全く窮屈さを感じさせなかったのも見事だった。作曲を務める森山公稀のバランス感覚はどうなってる。絶対良い上司になる。ベースのソフィアンはビジュアルが最高で人気も出そうなのに、ひたすら端でベース弾いてたのも最高だった。マジで一言も喋ってないと思う。完璧に徹してた。ギターの二人もキーボード弾いたりドラム叩いたりと忙しそうだったし、本当器用だなこのバンド。

言いたい事もまだまだ沢山あるんですけど、書いてて改めて良いバンドだなと思いました。売れて欲しい。切実に。こういう音楽をみんなで批評できる世の中が来ればいいのに。そう願うばかりです。


と、まぁここまで書いても多分誰も読まない。誰か読んでくれたくれた人がいたら反応してくれたら嬉しいです。


書きたい事あったらまた書きます。書かせてください。


以上です。